【通信障害の定義】SoftBank孫社長、「(1時間58分は)たまたまです」

「重大な事故」は2時間がポイント。

電気通信役務の提供を停止又は品質を低下させた事故で、
影響利用者数 3万 以上 かつ 継続時間 2時間 以上 のもの等

総務省|安全・信頼性の向上|重大な事故の報告

SoftBank
ソフトバンクは発表会の前日に、西日本で1時間58分に渡る通信障害を起こしている。ネットワークに関する発表で、この件に一切触れなかったのはユーザーに対して不誠実だと感じた。質疑応答で孫氏は「昨日の今日なので、詳しくは報告を受けていない状況」と述べるにとどまったが、囲み取材では「原因の特定は詳しくやっている最中だが、一部のメールサーバに異常があった。一部の地域でつながりにくい状況があった」とより詳しい事情を語っている。

 ここまで分かっているのであれば、なぜネットワークに関する説明会の場でこの話題に触れなかったのか。確かに障害は2時間未満で収まったため、総務大臣への報告義務が発生する「重大な事故」には該当しない。ただ、そこにある差はわずか2分だ。障害の定義次第では、2時間になる可能性もあるだろう。普段から他社のネットワーク障害に対して厳しい発言をすることが多い孫氏だが、であれば自らの襟元も正し、ユーザーに丁寧な説明をしてほしかった。前日に起きた障害に一切言及せず「ネットワークが最強」と言われても、説得力に欠くのではないだろうか。ユーザーへのWebサイトでの告知が、障害回復後に行われた対応の遅さにも不満が残る。

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ルールから考えれば、確かにこれはこれで問題がないのだが、社会インフラを担当する企業として、これが本当に正しい姿勢なのかどうかは、ちょっと議論の余地があるだろう。たとえば、実際に停止した時間は1時間58分だったが、「約2時間だった」と捉え、念のため、総務省に報告するという方法論もあるだろうし、逆に今度はそれを「スタンドプレーだ」と捉える向きもあるかもしれない。

 ただ、「1時間58分はたまたまですか?」に対し、「たまたまです」と答える問答を聞いてしまうと、どうしても「2時間を切ることを狙いましたね」と疑念を持ってしまう。これは記者とのやり取りの中の話だが、ソフトバンクに対してはこういった疑念が少なからず持たれているため、ユーザーの信頼を十分に得ることができず、結果的につながりやすさに対しての評価に結びついていないのではないだろうか。

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1時間と59分だとあからさまですし、58分なら…と2時間以内にしておけば、総務省に報告しなければならない「重大な事故」にはならないんだそうです。障害翌日には世界最強のネットワークを謳う発表会。これくらい面の皮が厚くないと、世界は獲れんという事でしょうw